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チクングンヤ熱 オーストラリア全土に拡大する恐れ

 【シドニー12日AAP】研究者は、アジア、アフリカ、太平洋諸島でよく見られる感染症、チクングンヤ熱がオーストラリア全土に拡大する可能性があると警告した。

 今回の研究で初めて、オーストラリアの蚊が、高熱、頭痛、嘔吐、極度の疲労を引き起こすチクングンヤ熱ウイルスを媒介する可能性があることが証明された。 

 2005年以降、東アフリカ型チクングンヤ熱の感染者は150万人以上にのぼり、死者は200人以上。同ウイルスはアジア太平洋地域で蔓延しているが、オーストラリアではまだ拡大していない。しかし、QLD州保健法医学・科学サービスの研究者らは、オーストラリアでの発生も時間の問題と警告する。

 現在、チクングンヤ熱を媒介する蚊はQLD州北部に限定されているが、研究で使用された種の蚊はオーストラリア沿岸全域に分布しているという。

 また、オーストラリア・バイオセキュリティー・センターの副会長、ジョン・マッケンジー教授は「シンガポール、マレーシア、インドネシアなどの地域でチクングンヤ熱の発生が拡大しており、オーストラリアでも発生する確率は高くなっているため、その危険性は無視できない」と語った。

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