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羊への残虐行為を批判、オーストラリア産ウールがボイコットされる

 【ロサンゼルス15日AAP】スウェーデンの大手衣料品販売会社エイチ・アンド・エム(H&M)が、オーストラリア産ウールを使用しないこと決めた。同社は世界28カ国に1500店舗を持つ大手で、年間収益は100億豪ドルに達する。

 今回の決定はアメリカの動物保護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」からの働きかけを受けて決定されたもので、オーストラリア羊毛産業で行われているミュールシングに対する抗議だと受け取れる。

 ミュールシングとは、うじ虫の寄生を防ぐためにメリノ羊の尻の皮膚を無麻酔で切り落とすという技術であり、オーストラリアでは一般的に行われているが、その残虐性から批判の声も多い。オーストラリア羊毛産業は、2010年までにミュールシング廃止を約束していたが、撤回している。

 H&M社の環境・企業の社会的責任部長であるイングリッド・シュルストロム氏は「同社ではミュールシングをされていないウールを早急に探し、オーストラリア以外の国をあたっていくつもりです。オーストラリア産でも、ミュールシングを行っていない農家からのウールには、それを証明する手段を検討していきます」と述べている。

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