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住宅ローン返済に苦しむ一般市民、金融業者から威圧される

 【シドニー7日AAP】住宅ローンの返済が滞っている借主に対して、銀行や住宅ローン会社が時期尚早に法的手段を取るなどの威圧的な手段を使っていることが指摘されている。

 情報公開法のもとにニューズ・リミテッド紙が入手したデータによれば、NSW州最高裁判所によって差し押さえ命令の発行された物件は、昨年は4000軒にのぼっており、このうち1580軒は、購入者が住宅を失う結果となっている。

 慈善宗教団体「救世軍」の財務相談長トニー・デブリン氏は、ローン返済困難者に対する「いじめ」ともいえる現状があることを指摘し、「マイホームを失う危機にある人々を大勢見てきました。非常に強い不安とストレスを感じる状況であり、自殺を考える人もいるのです。こういった問題で家族が離散することもあります」と述べている。

 オーストラリア銀行協会のデイビッド・ベル最高責任者は、この問題の核心は大手銀行ではなく、小規模な住宅ローン会社にあると述べており、「残念ながら、銀行が手を出さないような貸し付けをする略奪的な金融業者が存在するのです」とコメントしている。

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