【NSW6日】 ペットの飼い主が暑い車内に犬を10分以上放置した場合、最大4万4000豪ドルの罰金に直面することになる。これは、45年ぶりとなるNSW州の動物虐待法の大幅改革によるもの。
「動物虐待防止(執行および運用権限)法案2026」は、議会での広範な調査や協議、7000件以上の意見提出を経て、9日に州議会へ提出される予定。この法案が可決されれば、新たな違反行為の追加や「社会の期待を反映した」罰則の引き上げ、闘犬の取り締まり強化などを含む、45年ぶり最大の動物保護強化となる。
改正内容には、気温が28度を超える状況で適切な冷却や換気なしに犬を車内に10分以上放置すること、または同様の条件下でユート(小型トラック)の荷台に犬を残すことを違法とする新たな違反が含まれる。違反者には最大4万4000豪ドルの罰金が科される。
また、検査官には動物の苦痛を和らげるため、鎮静剤や鎮痛剤を投与する権限も与えられる。痛みを伴う犬用の「プロングカラー(突起付き首輪)」の所持や使用も禁止される。
農業相タラ・モリアーティ氏は、これらの変更は労働党政権の公約を実現するための一連の動物福祉対策の一部だと述べた。「私たちの政府は過去3年間、子犬工場の禁止やRSPCA NSWおよび動物福祉連盟への資金増強、有罪判決を受けた人による動物の飼育・関与の禁止など、現実的な改革を進めてきた」と語った。「今回の法改正により、動物保護をさらに強化し、これまで取り締まりの妨げとなっていた抜け穴を塞ぎ、主要な動物福祉の課題で他州との整合性を図る」
この法案は、政府とRSPCA NSW、動物福祉連盟、オーストラリア動物連盟、農業団体などとの広範な協議を経て策定された。さらに、羊のミュールジング(皮膚切除処置)において、年齢に関係なく鎮痛処置を義務付けることも含まれる。
法案では、既存の動物闘争に関する違反規定を強化し、闘争用器具の製造、運搬、使用を違法とする。また、闘争目的での動物の訓練、所持、販売や、闘争の準備段階に関与・立ち会う行為も禁止対象に拡大される。
政府はこれらの改革により、既存の抜け穴を塞ぎ、動物闘争と組織犯罪との関連への対処を強化する狙いだ。動物闘争に対する最高刑も引き上げられ、最大11万ドルの罰金、または2年の禁錮刑、もしくはその両方が科される可能性がある。
現行法でも、動物闘争の場の管理・使用・許可や、闘争の促進、助長、組織、参加は違法とされている。
ソース:news.com.au – $44k fines for dogs left in hot cars in biggest update to NSW animal cruelty laws in 45 years