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新経口避妊薬、9月より発売 重度のPMSに苦しむ女性へ

 【シドニー25日AAP】重度の月経前症候群(PMS)に苦しむ女性のための新経口避妊薬が9月から発売される。この低容量ピルは、一般的なPMSにみられる過敏症、不安神経症、膨満感、頭痛などの症状が重い月経前不快気分障害(PMDD)を緩和することができる。

 オーストラリア人女性の9%にPMDDの症状が認められると考えられている。

 女性の健康の専門家は、助成金の支給がない経口避妊薬の発売は歓迎すべき大きな一歩であり、次世代の抗うつ剤「SSRI」で通常抑制されている症状に対して有効な薬だとした。

 この新経口避妊薬は「ヤズ」と呼ばれ、バイエル製品の「ヤズミン」の次世代新薬で、ホルモン量が少ない。また、通常のピルは服用日数が21日間あるのに対し、「ヤズ」は24日間。家族計画オーストラリア保健のクリスティーン・リード医師は、「低容量ピルを24日間服用することで、PMDDの症状にみられる重度の身体的症状や感情の起伏を軽減することができる」と語った。

 「ヤズ」は9月1日から発売が開始され、中度のニキビ症状がある女性、あるいはPMDDの症状にあてはまる女性に対して使用が認められている。

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