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カナダのリゾート地で豪人観光客がクマに足をかまれる

 【ロサンゼルス2日AAP】スキーリゾート地として有名なカナダのウィスラーで、25歳のオーストラリア人男性が野生のクマに足をかまれて軽傷を負った。その後、男性を襲ったクマが射殺されたため物議が巻き起こっており、地元住民や動物愛護家らが抗議している。

 男性が襲われた際、クマは食べ物を探しに観光客や地元住民で賑わうウィスラー・ビレッジ・スクエアに迷い込んでいたとみられている。『ゲット・ベア・スマート・ソサエティ』のシルビア・ドルソン氏は「人々がクマの周りに集まって、写真を撮っていました。クマが逃げようとしたところ、この男性が行く手を遮るようなかたちになりました」と述べている。

 事件後の先月28日に、カナダの保護局職員らがこのクマを射殺している。保護局職員のクリス・ドイル氏は「男性は軽傷で、入院はしていません」とコメントしている。襲われたオーストラリア人男性の氏名は公表されていない。

 ザ・プロバンス紙のウェブサイト上には、人のほうからクマに近づいたのにクマが射殺される結果となったことに腹を立てた市民から、「このバカな連中は野生のクマを囲んで写真なんて撮っていたのだから、自業自得だ。クマは応戦しただけ」などのコメントが寄せられている。

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