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救急車の誤送で心臓発作の男性が死亡

 【ブリスベン4日AAP】QLD州中央部プレイストウで11月2日、自宅で心臓発作を起こした夫のために妻が緊急通報番号(トリプル・オー)に電話をかけたものの、救急車は間違った住所に向かってしまい、男性は待っていた40分間の間に死亡した。

 死亡したのはボブ・シルマンさん(62)。シルマンさんの自宅のストリート番号は「20」だが、救急車は「2」へ出動するよう指示を受けた。シルマンさんの自宅から最寄りの消防署まではわずか10分の距離だった。

 ニール・ロバーツ緊急サービス大臣は、「(緊急通報は)電話を掛けてくる人が落ち着いた状態でないことが普通なので住所を正確に聞き取ることはむずかしい」と述べたが、トリプル・オーの通話記録によると、通報をした妻のロレーヌさんはちゃんと聞き取れないオペレーターに対し、何度も住所を復唱していたことが分かっている。

 QLD州のローレンス・スプリングボーグ野党党首は4日、レポーターに対し、今回の件は通報したシルマンさんではなく緊急出動手続きのシステム上に問題があるとして、政府は謝罪をするべきと述べた。

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