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シー・シェパード、行方不明者捜索妨害を否定

 【メルボルン7日AAP】南極海で活動を行っている捕鯨船の乗組員、白崎玄(はじめ)さん(30)が5日、海に落ちて行方不明になっており現在捜索が行われているが、日本鯨類研究所(ICR)は環境保護団体シー・シェパードがこの捜索活動を妨害したとして抗議した。

 ICRによると、シー・シェパードの船「スティーブ・アーウィン号」は、ニュージーランド海事当局が発した救難信号を傍受して捕鯨船の位置を突き止めた。またICRは、スティーブ・アーウィン号は意図的に航海灯を消し、捜索活動の妨害をしていると非難した。

 しかしながら、シー・シェパードのリーダーであるポール・ワトソン氏はICRのこういった訴えを完全否定。同氏は衛星電話を使用してAAPに対し南極海上より次のように述べた。「我々が救難信号を使って捕鯨船の位置を突き止めたという日本側の訴えは不当なものだ。我々は捜索要求に応え、日本側にヘリコプターや人員支援などを提供し、ニュージーランド当局にも連絡した」。

 ワトソン氏によると、シー・シェパードが南極海上で最初に捕鯨船を確認した12月20日以降、日本は1頭のクジラも捕獲していない。「現在は2隻の捕鯨船しか海上にいない。1隻は流氷でダメージを受けたため帰国したとみられており、姿を見かけない」とワトソン氏。

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