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ラッド首相 米国政府との関係において豪の国益が最優先

 【キャンベラ22日AAP】ケビン・ラッド首相はバラク・オバマ米国大統領との初会談を目前に、米国政府との関係においてオーストラリアの国益を最優先させることを約束した。22日、ラッド首相は米国と英国を訪問するために出発する。

 ジョン・ハワード元首相はジョージ・W・ブッシュ元大統領との過剰に密接な関係やイラクとアフガニスタンの戦争への参入に対し批判を受けていた。ラッド首相は23日にオバマ大統領と会談し、新大統領と良好でかつ実践的な関係を望んでいる。

 ラッド首相は「我々が直面する大きな問題に関して米国と協力して対処することは重要。しかし、以前も話したように米国の考えに全て同調するわけではない。オーストラリアの国益の面から全てを検討することは我々の仕事。一方で、オバマ大統領とは良好な関係を築き、実践的に対応していく」と語った。

 ワシントンとニューヨークでの会談、および4月2日に開催される先進国と発展途上国20カ国の首脳による会合(G20金融サミット)での議題は世界金融危機が中心となる。

 ラッド首相の主要課題は信頼を取り戻すために銀行のバランスシートの不良資産に取り組むことと国際通貨基金(IMF)の改革。ラッド首相は、IMFは資金力を高め、発展途上国における新たな危機に対処するためにより柔軟になるべきとした。

 アフガニスタン問題も優先課題の1つ。オバマ大統領はさらなる豪軍隊の派遣を支持しているが、アフガニスタンとパキスタンでのタリバン勢力による反乱の懸念が高まっているため、この戦争に関して議論されることになるだろう。ラッド首相は「米国政府は豪政府に対してさらなる協力を求めてくるかもしれないが、私は実績に基づいてこれらの点を皆で検討する。これはイエスもノーも意味しないが、我々の行動における構造の変化を意味するかもしれない。これら全ては少しずつ取り組まれるべき」と語った。

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