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インド洋でクルーズ船が海賊に襲われる 豪人75人が乗船

 【メルボルン26日AAP】インド洋で26日午前4時30分ごろ、1500人以上を乗せたイタリアのクルーズ船、MSCメロディーがソマリアの海賊に襲われハイジャックされかけたが、乗船していたイスラエル治安部隊の隊員らが海賊を撃退した。乗船していた1500人以上のうち豪人は75人。

 クルーズ船は南アフリカのダーバンからイタリアの港町ジェノバへ向かっており、セイシェル諸島にある最後の寄航港から330キロ海里離れた地点にいた。

 スピードボートに乗っていた海賊6人はカラシニコフ銃で武装しており、クルーズ船の隣に停泊し、少なくとも200発を打ちながら乗り込んできた。クルーズ船の警備隊が銃で応戦する中、ピノ・シラ船長はジグザグ運転を開始し、最終的に海賊を撃退した。

 クルーズ船には乗客991人、船員536人が乗船し、乗客1人と船員1人が発砲で散らばった窓ガラスの破片でけがをした。

 外交・貿易省のスポークスマンは、MSCクルーズの所有者は船体には損壊はないと発表したと述べた。ローマ、ワシントンの豪大使館、またナイロビ、ケニアの豪高等弁務団の職員は乗船していた豪人の健康状態について確認を行っている。

 1991年以来、戦災国となったソマリアでは実効支配している政府が存在しないことからソマリア沖では海賊の活動が活発化している。

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