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無許可で牛を越境させて多額の罰金

【ブリスベン12日AAP】   無許可で牛198頭をNSW州からQLD州に運び込んだ業者および個人が起訴され、裁判で合計11万4000ドルの罰金を課された。運び込まれた牛はヨーネ病感染地域から連れて来られていたという。

起訴されたのは、牛の所有者2人とQLD州の飼育場、エージェント会社、および従業員の計5名は全員、有罪を認めた。被告らは2009年3月に2度にわたり、牛198頭を健康診断書なしでNSW州からQLD州へと運び込んだ。1度目に運ばれた牛のうち36頭が、ヨーネ病感染牛のいる群れから連れて来たのが判明しており、2度目に運び込まれた牛100頭はすべてヨーネ病感染牛のいる群れから連れて来られていた。牛ヨーネ病はバクテリアによって引き起こされる慢性病で、長い潜伏期を経た末に、下痢の症状を引き起こして衰弱死する病気。病気の感染を通知することは法律の下で定められており、感染が疑われた場合にはQLD州バイオセキュリティー局に報告しなければならない。

マルヘリン第一産業相は、今回の罰金額はこうした違反行為のなかで過去最大だといい、「QLD州の牛肉産業は2010年には33億8000万ドルに相当する価値がある。適切な許可証なしで家畜が同州に運び込まれることによって、産業に危険が及ぶ可能性がある」と述べた。運び込まれた牛は検疫を受けており、最終的には虐殺場にて処理されるという。なお、この件による市民の健康やバイオセキュリティ上への危険はないという。

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