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石炭輸出巡り、QLD政府に日本が警告

【ブリスベン29日AAP】   QLD州競争局(QCA)は同州の石炭・貨物鉄道会社オーリゾンに対し、収益上限の規制を提案した。これを受けてオーリゾンは石炭輸送能力を大幅に削減する計画を示したため、主要輸出先である日本も「仕入れ先の変更も検討する」と同州に警告している。

QCAはオーリゾンの今後4年間の収益上限を、同社の予想を10憶ドル下回る39憶ドルに規制すると提案した。オーリゾンはQCAの提案を司法審査するよう高等裁判所に求めている。

日本の鉄鋼メーカーらは、「輸出先として無視された」「問題の早期解決につながらなければ輸入先の変更も考える」とパラシェイ州首相に警告していた。今週日本を訪問予定の同首相は、「石炭の輸出を保証する」と伝えるとみられる。

同州資源評議会(QRC)のイアン・マクファーレン責任者は、「意向に沿わない規制を提案され、問題解決に取り組むのではなく、石炭会社らと交渉して輸出削減を脅かしている」と述べ、オーリゾンを批判した。オーリゾンが輸送能力を削減した場合、輸出量は年40憶ドル削減と見積もられる。

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