国際

同情心で規制緩和すべきでない 移民相

【シドニー23日AAP】  連邦のダットン移民相は、同情心から規制を緩和すれば、これまで政府が進めてきた難民政策が水の泡となるとして、規制緩和に慎重な姿勢を示したことが分かった。また、マナスやナウルに拘留されている難民を本土へ移送すれば、違法な難民ビジネスの再開につながるとの見方を示している。

 

ダットン移民相は、数か月前にスリランカから131人を乗せたボートを阻止したものの、オーストラリアを目指す難民がインドネシアに依然として1万4,000人以上いるとして、「数人でもオーストラリアへ入国させれば、難民の間で噂は瞬く間に広がり、これまでの努力は一夜にして覆される」と述べた。

 

また、連邦のターンブル首相は、オーストラリアが移民政策において世界で最も寛容な国の一つとの見解を示した上で、「このような政策が可能なのは、密入国を請け負う違法ビジネスが難民を送り込んでいるからではなく、政府が国民を代表して希望者を決定しているからだ」と述べ、移民政策の緩和に慎重な姿勢を示している。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら