国際

エジプト暴動 豪人もターゲット

【キャンベラ4日AAP】   エジプト・カイロの民衆デモの混乱が悪化する中、4日午後(豪時間)、政府が用意した第二便で92人のオーストラリアがドイツ・フランクフルトに脱出したが、まだ多くが脱出できずに市内に残留している。

カイロ市内のホテルには、脱出を希望する27人のオーストラリア人がまだ待機しており、外交通商部(DFAT)は、希望者はできるだけ早急に安全に空港へと運ばれる予定であるが、フランクフルトでカンタス機に故障が見つかり、「次のチャーター便の運行はまだ検討中」だという。

一方、オーストラリアのABC放送やナインネットワークのジャーナリストらが、タクシーから引きずり下ろされる等の攻撃や略奪の被害にあっている。また、オーストラリア領事館員7人が空港への移動途中に止められ、地元の警察に連行された事件もあった。ラッド外相は、これらについて「許されがたい事実」と語った。これらの被害を受けたオーストラリア人は最終的には無傷で解放されているが、他の国際ジャーナリストの中には暴行を受け負傷している者もいる。暴行の対象となっているジャーナリストが市内を抜けて空港に脱出するのは危険すぎる状況だという。

カイロでは、ムバラク大統領が9月の選挙まで現職を保持すると発表したことでデモ活動が悪化し、現在までに外国人を含む10人が死亡、800人以上が負傷している。

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