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連邦政府、2011/12年度予算案発表

【キャンベラ10日AAP】   連邦政府は10日、2011/12年度の予算案を発表した。ギラード首相にとって首相就任後初となる今回の予算案は、2年後の財政赤字回復という目標を柱に、雇用機会の充実を目指したものとなった。

予算案の目立った内容としては、現在、政府の生活助成金を受給中の失業者(10代の親、障害者なども含む)に雇用機会を与えるために30億ドルが投資される。また、今後数年は鉱業事業が活気付くことが見込まれていることから、運搬ルートとなる道路、鉄道、港湾の整備に360億ドルが計上された。その他、病院の環境整備には200億ドル、地方事業には18億ドル、精神的疾患対策として22億ドルなど。

一方、国家財政赤字の回復のために、ここ10年で発表された予算案には必ず盛り込まれていた減税策は今回の予算案には含まれておらず、また、高収入家庭への生活助成金削減期間の延長、洪水対策税の導入、さらには太陽熱システム、研究、老人対策などの分野、そして太平洋諸国への援助などを削減することで資金捻出を図っている。

オーストラリアの国家財政は、世界金融恐慌以降、経済活性化対策の導入などで赤字となった。連邦政府は、現在226億ドルの赤字財政を2012/13年度までに黒字に回復させることを目標としている。

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