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アグブーツの原産国虚偽で企業に罰金刑

【パース24日AAP】   中国製のアグブーツをオーストラリア製と偽って販売していたインターネット通販会社に対し、パースの連邦裁判所は43万ドルの罰金を命じた。

罰金刑を受けたのはマークサン・オーストラリア株式会社(Marksun Australia Pty Ltd)。全豪羊毛協会の「オーストラリア産」という英語表現をはじめ、ウォンバットとカンガルーの影絵、同国の国旗とオペラハウスの図案や、緑色と黄色の公式「オーストラリア産」ロゴを無断で使用していた。

連邦裁判所のジョン・ギルモア裁判長は23日、中国製品をオーストラリア製だと偽った同社の行為はうわべだけのオーストラリアらしさを利用する計算されたものだとして、同社に対して罰金刑に加え、同様の行為への関与の永久的禁止と、問題のアグブーツの販売促進に用いられた全てのホームページに、告知文を掲載するように命じた。

本訴訟の原告であり、日本の公正取引委員会に当たるオーストラリア競争消費者委員会(ACCC)のグラハム・サミュエル会長は24日、「この勝訴により、原産国について消費者に誤解を招く企業に対して訴訟を起こすことに、ACCCは躊躇しないことを周知させることになる」と述べた。

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