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モスマン偽爆弾犯 米国で逮捕される

【シドニー16日AAP】   今月3日、シドニーの高級住宅地で発生した偽の爆弾装着事件に関して、NSW州警察は、米ケンタッキー州で容疑者のオーストラリア国籍の男を逮捕した。

この事件は、モスマンに住むボイス・ソフトウェア会社社長、ビル・パルバーさん(53)の娘であるマデラインさん(18)が自宅に一人でいたところ、押し入ってきた目出し帽姿の男が爆弾のようなものを首に装着して逃走。爆弾の専門家らが10時間以上掛けて除去作業を行った。後に爆弾は偽物であることが分かった。

逮捕されたのはオーストラリア国籍のポール・ピーターズ容疑者(50)。NSW警察は、FBIの特別武器処理班の協力の下、現地時間の16日午前9時30分ごろ(豪東部時間午後11時30分)、ケンタッキー州ルイズビルにある元妻の自宅にいた同容疑者を逮捕した。警察は、偽爆弾の犯人が残していったメッセージに含まれていた電子メールアドレスが逮捕の決め手になったとしている。

3人の子の父であるピーターズ容疑者は、ファイナンス系会社社長で、オーストラリアと米国で事業を行った経歴を持つ。被害者のパルバー一家とは直接の関係はなく、モスマンの自宅にも犯行前に訪問したことはない。また同容疑者は、事件の数週間前からシドニーに滞在し、5日後にオーストラリアを出国したとみられている。警察は、容疑者の送還手続きを行うとしているが、これが終了するまでに数週間かかるとみられている。

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