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「人間国宝」に7人が選ばれる

【シドニー4日AAP】   4日、オーストラリアの新「人間国宝」が発表された。その顔ぶれは元避難民や科学者、また芸能人など7人で、オーストラリアの文化発展に対するこれまでの功績が認められた人々が選ばれた。

1997年から始まったこの人間国宝の選定は、全豪ナショナル・トラスト協会(NSW)が主催、女性誌「ウーマンズ・マガジン」が協賛している。同誌の読者1万人以上によって投票が行われ、これまでに100人の人間国宝が選ばれている。

今回選ばれた7人は、歌手のオリビア・ニュートンジョン、カイリー・ミノーグ、環境保護家のハリー・バトラー、子宮がんのワクチンを作ったイアン・フレーザー、鉱山事業家のクライブ・パルマー、科学者のカール・クルシェルニッキ、そしてF1ドライバーのジャック・ブラハム。(敬称略)

4日、シドニーで行われた授賞式では、元避難民だったクルシェルニッキ教授が「スウェーデンからわずかな荷物だけ持ってオーストラリアにたどり着き、避難民キャンプで過ごした私が、人間国宝の栄誉をいただくことができるとは・・・」と感極まりながら話した。また、オリビア・ニュートンジョンさんは「国民が私を選んでくれたということにとても感動している」と話し、これまでの努力が報われたようだと喜びいっぱいに話した。

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