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NAPLANは学生のストレスの元

【シドニー26日AAP】   メルボルン大学が行ったNAPLANテストに関する調査では、多くの学生が受験に際してストレスを感じていることが指摘された。これに対してギャレット連邦教育相は「当てにならない調査結果だ」と一蹴した。

教員及び校長8353人を対象にしたこの調査結果によると、およそ9割の回答者が、生徒の中には受験前に泣き出したり、嘔吐、不眠、常習欠席といった行動が認められているとし、テストによる健康・精神面への負担が指摘された。

これに対してギャレット教育相は、「NAPLANが元々の目的に添って行われていれば、子ども達に受験のために余計なプレッシャーを与える必要がないのは明らか」とし、NAPLANの目的を理解していない教師が多いことが調査結果で良く分かると述べた。また野党も、NAPLANの結果はあくまで指針として利用されるべきであり、受験に向けてさらに勉強をする必要はないと述べた。

NAPLANは、3年生、5年生、7年生、9年生を対象に行われる全国一斉統一テスト。学力比較及び各生徒の学力の伸び具合をチェックするために行われ、結果は学生らの将来を左右するものではないと教育省では強調しているが、親や学校側は少しでも良い結果を得られるよう特別クラスを設けたり、受験のために塾通いを始めさせたりするため子ども達への影響を心配する声が上がっている。

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