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人種差別問題 ジョーンズ、謝罪を発表

【シドニー19日AAP】   NSW州行政決定審判所(ADT)による謝罪命令を受けて、論争の的となっているラジオ局「2GB」のアナウンサー、アラン・ジョーンズ氏は、レバノン出身のイスラム教徒に対する自らの人種差別発言について、放送中に謝罪を発表した。

レバノン出身の青年が警察をあざける映像を放送したとされるナイン・ネットワークの時事問題番組をめぐって、同氏は2005年4月、「レバノン出身の男性の圧倒的大多数が我々の国だけでなく、その遺産も憎んでいることを明らかにする事例といえば、これだ」と発言。また、その男性たちを「害獣」や「雑種」と呼び、「受け入れた国家を全く強姦(ごうかん)、略奪、収奪するのだ」と付け加えた。

その後、シドニーに在住しているレバノン出身のイスラム教指導者にADTに提訴され、長い法的紛争の末、2カ月前に損害賠償1万ドルの支払いとともに、謝罪を出すよう命令された。これを受けて、19日午前8時直後、「その発言をしたことをお詫びする。違法であったことを認識し、また、ラジオ2GBを代表してお詫びする」などと自らの発言が差別禁止法に違反したことを認めた。

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