一般

児童の5人に1人は発達遅延の可能性

 

【シドニー5日SMH】   連邦政府によると、児童の5人に1人は発達遅延の可能性があるという。

 

この調査は、小学校付属幼稚園(kindy)の児童29万人を対象に、児童の発育における重要な分野、身体の健康と福祉、社会的能力、情緒的成熟度、言語や認知能力、コミュニケーションスキルと一般的な知識の分野で、その発達度を測ったもの。

 

その結果、5人に1人は少なくとも1つの分野で発達が遅く、脆弱性が高いことが明らかになった。調査では、特に先住民の子どもと男の子が最も高いことがわかった。

 

この調査結果は2009年の第1回調査以来、わずかな改善を示しているが、子どもたちの22%がこれらの分野のひとつ以上に十分な発育度を示していない。特に先住民の子どもたちは、ほぼ2倍の43.2%と、その脆弱性が高かった。男の子は、女の子の15.7%に比べて、28.2%と高かった。男の子と女の子の間の最大の違いは、情緒的成熟度の分野で、男の子の方が女の子より3.5倍も脆弱性が高いことが分かった。

 

最も脆弱性の高い分野は、身体の健康と福祉と、社会的能力だった。言語や認知能力では、8.9%から6.8%と、最大の改善を示した。

 

ピーター・ギャレット連邦初等教育相は、全体として改善しているのは喜ばしいと語ったが、「もっと改善しなければならないことは、常にある」とする一方、「社会や政府がより良いサポートを子どもたちにしていることを示した」とも語った。

 

なお、調査では、児童のほぼ95%が何らかの就学前教育を受けていることがわかった。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら