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元水球選手乳児殺害 シドニーで控訴審

【シドニー23日AAP】   23日、水球の元国際選手、ケリー・レーン受刑囚が生後2日のわが子を殺害したとされる件の控訴審の審理が、NSW州犯罪控訴裁判所で開かれた。弁護団は、傷害致死罪について陪審員による審判を求めた。

この日、裁判所に出廷したケリー・レーン受刑囚はピンクと黒のブラウスを着用。ボーイフレンドや両親に対して軽く会釈をした。以前金髪に染められていた髪は、茶色になっていた。

レーン受刑囚は、1996年9月14日、シドニー西部にあるオーバーン病院で女児を出産。退院した後、テーガンと名付けたこの女児を殺害したとされている。退院した日の午後、レーンは結婚式に出席した。

焦点となっているのは、レーンが、テーガンは実父に渡したと人々に話していたことで、警察は、実父とされる男性及びテーガンの行方を捜したが発見することができなかった。レーンは、テーガン殺害で懲役18年の判決を受け現在服役中。

シンプソン裁判長は、レーンが10代で2度の中絶手術を経験し、家族や友人に内緒で3人の子どもを出産したことを指摘。「親になるつもりは全くないことを示すこれらの過去を踏まえても、傷害致死である可能性は少ないだろう」と述べた。

この控訴審で再度有罪判決が確定すると、レーンが仮出所できるのは2024年5月となる。

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