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国内経済に暗雲か RBA資料から

【メルボルン2日AAP】  オーストラリア準備銀行(RBA)は2日、国内外の経済状態を示す約100件の図表などを発表した。これによるとGDPは世界金融危機や米国ニューヨークが標的となった911事件以降で最低水準となるなど、国内経済の減速が懸念されることが分かった。

 

給与やボーナスなど個人所得から、税金や社会保険料などを引いた手取り収入となる可処分所得がゼロに達する勢いで下落しているほか、一月当たりの建設認可数がここ数年で最低となった。また、企業による投資は1990年半ば以降で最低水準だったほか、給与の伸び率も過去20年間で最低となっている。

 

一方、前向きな要素も複数あり、コモディティ価格の下落はわずかに抑えられ、2007年の最高水準には及ばないものの、長期平均は依然として上回っている。また、輸出量や貿易量は増加した。RBAは1日、金利を0.75%まで引き下げている。

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