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豪政府イラン人追放は人権侵害 国連

【キャンベラ30日AAP】  ジュネーブの国連人権委員会は、豪政府が5年前、イラン人の聖職者、マンスール・レグヘイ氏(52)を国外に追放したのは、人権侵害にあたるとする見解を明らかにした。

レグヘイ氏は16年間オーストラリアに居住した後、連邦政府から国の安全にたいする脅威とみなされ国外に追放されたが、具体的な理由については説明がなされないまま、2010年、レグヘイ氏はイランへ追放。双子の息子はオーストラリアに残ったが、妻およびオーストラリア生まれの娘(当時14才)は同氏とイランへ渡った。

さらに人権委員会は、ビザ発給の拒否が家族生活を破綻させたうえ、十分な説明も正当な理由も与えられなかったと豪政府の対応を非難。一方、連邦政府は、決定は憲法に基づいており、市民的及び政治的権利に関する国際規約にのっとったものだと主張しているが、人権委員会は連邦政府に対して補償を求めている。

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