生活

留学生の退職年金 未払い多数

【キャンベラ20日AAP】   パンデミックの緊急経済支援策として、スーパーアニュエーション(退職年金)の早期引き出しが認められた。引き出しを試みて、雇用主から年金が支払われていなかったことに気付く留学生が多い。

留学生のアンドレス・プエルトさんは、事業を始めるために年金およそ3,000ドルを引き出そうとしたところ、支払われていなかったことに気付いた。

パンデミック中、政府から留学生に対する支援はないが、1年以上滞在した場合には最大1万ドルの年金引き出しが2回まで許される。20日時点で、これまでに年金253億ドルが早期引き出しされた。初回の申請数は280万件を超え、2回目も80万人が申請した。

ニューサウスウェールズ大(UNSW)とシドニー工科大(UTS)の共同調査によると、留学生の4分の3以上が最低賃金を下回る賃金を受け取っている。さらに、このうち3分の2近くがビザや失職を恐れて支援を求めていない。「発言することで同じ状況の学生が権利を認識し、搾取されなければ」とプエルトさんは話した。

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