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高速鉄道案再び 費用対効果に疑問の声

【シドニー11日AAP】   30年以上にわたる議論を経て、ターンブル連邦首相はブリスベンとメルボルン間で都市と地方を結ぶ高速鉄道路線計画に支持を示している。NSW州ゴールバーンなど地方の町や鉄道熱狂家はこれを歓迎しているが、費用が恩恵を上回ると疑問視する専門家もいる。

前回、およそ1140億ドルと見積もられた計画は費用の殆どを税金で賄うとされた。プロジェクトによる地価上昇を潜在的資金源とする融資など、連邦政府は改革的な手段を検討していると伝えられている。

一方、シドニー大学で航空管理を専門とするリコ・マーカート准教授は、高速鉄道に費用に見合う価値があるかは疑問だとしている。「東海岸の鉄道路線は政府援助を必要としない航空会社と競争することになり、ネットワーク管理にともなう大規模な費用も発生する」と説明する。同氏はまた、停車地点と停車頻度が重要だとして、地方停車よりも、シドニー西部に建設されるバジェリーズ・クリーク空港とパラマッタ、キャンベラを結ぶ、より限定的な路線を支持している。

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