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GP不足で医学生の受け入れ新たに増枠

【ACT9日】   オーストラリアで一般開業医(GP)不足が深刻化する中、連邦政府は医学生の受け入れ枠を新たに50人分増やし、大学を通じて医師育成を強化する方針を示した。

今後20年間で最大8600人のGPが不足する可能性があるとされており、政府は医師数の拡大を目指している。

政府の資金で支援される新たな医学部の定員50人分について、オーストラリアの大学は申請できるようになる。政府は一次医療へのアクセス拡大を公約として掲げており、その取り組みの一環となる。今年初めには、一次医療に重点を置いた定員100人分が国内10大学で新たに開始されており、今回の追加枠の申請は火曜日から高等教育機関向けに受け付けが始まる。新しい定員は2028年から開始される予定で、570万ドル以上の資金が投入される。

ジェイソン・クレア教育相は、「今、より多くの医師が必要とされている」として、この枠拡大により若いオーストラリア人にとって医療分野への進学機会が増えると述べた。また、「特に必要なのはGPだ。そのため国内の医学部に追加の定員を設けている。大学に新設した医学部定員の数は、前政権の自由党政権が実施した数の3倍であり、しかも半分の期間で達成している」と強調した。

すべての公立大学が定員の配分に応募でき、新たに医学部を設立しようとする大学も対象となる。申請の締め切りは4月7日。

アルバニージー政権は、遅れが指摘されているGP人材の拡充を進めている。2024年の政府報告によると、オーストラリアではGP不足が2028年までに2600人、2048年までに8600人に達すると予測されている。

一方で、政府が資金を提供するGP研修プログラムへの登録は増加しており、2026年には2100人以上の研修医が新たに参加する見込みで、「過去最大規模の将来のGP候補」と政府は説明している。また、国内で医師や看護師を育成するため、メディケアにも6億1700万ドルが追加投資されている。

マーク・バトラー保健相は、過去2年間で医療制度に加わった医師数は過去10年で最も多いと述べた。医師登録数は2024〜25年に2021〜22年と比べて30%以上増加しているという。「国内で医療人材を育成することは、すべてのオーストラリア人が必要な時に質の高い医療を受けられるようにするために不可欠だ」と述べた。また、一般診療や地方医療への関心が高まっていることについて「メディケアを強化し一次医療を支援する政府の取り組みが成果を上げていることを示している」と説明した。

アルバニージー政権は今年1月、州政府・準州政府と公立病院の資金拠出を巡る合意にも達している。この合意のもと、連邦政府は5年間で過去最大となる220億ドルを支出する予定となっている。州や準州は、連邦政府の高齢者介護制度の患者が病院のベッド不足を引き起こしていると不満を示していた。

ソース:news.com.au – Federal government funds 50 new medical uni placements to tackle GP shortfall in Australia

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