国際

駐豪中国大使 第二次大戦を引き合いに日本を批判

【ACT10日】   キャンベラで10日、中国の肖千駐豪大使は「日本が再びオーストラリアを攻撃するかもしれない」と第二次世界大戦に触れて日本を批判した。

千氏は「第二次大戦中、日本はオーストラリアを攻撃し、ダーウィンに爆撃を落とし、オーストラリア人を殺害し、オーストラリア人の戦争捕虜に許しがたい扱いをした」「日本政府は謝罪していない。過ちを認めていないと言える。歴史を繰り返すかもしれない」と述べた。

1日前の9日、日本の山上信吾駐豪大使は先頃の豪中関係改善に触れ、「前向きな一歩と言えるが、中国側の政策・戦略の基盤は変わっていない。中国側のトーンや戦術的アプローチ、政策の変化が見たい」と話している。この発言について千大使は、「オーストラリアが第三国と通常の関係を築くのを阻止するのは私の役目ではない」「日本の駐豪大使は自らの仕事をしてないようだ」と述べた。

千氏はまた、米国・英国・オーストラリア間の軍事同盟オーカス(AUKUS)に触れ、「不要に中国を標的とし、オーストラリアにとって良くない」「税金の無駄遣い」「問題解決にはならない」と批判した。

さらに、「原子力潜水艦の使用は核兵器不拡散条約の違反する」と訴えた。昨年9月、外務省は駐豪大使館による同様な訴えを、「核兵器不拡散条約は、非核兵器保有国による海洋原子力推進の使用を禁じない」と否定。また、「核兵器を今後も保有せず、原子力推進によるオーカス潜水艦搭載武器は非核兵器だ」と明言した。

千大使は10日の記者会見中、SA州バロッサバレーの赤ワインで記者団と乾杯し、「中国はオーストラリア製品に制裁を課していない」と主張した。2020年以降、中国政府はピーク時に200憶ドル相当のオーストラリア製品に制裁を課している。

ソース: news.com.au – Beijing’s top envoy to Canberra suggests Japan might invade Australia, invoking memories of World War II

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