【NSW3日】 NSW州政府は、亜酸化窒素製品の販売規制を強化し、11月から18歳未満への販売を禁止。違反した場合、1万豪ドルを超える罰金が科される可能性がある。
「ナング」や「ウィペット」として知られる亜酸化窒素は、本来は日常用途に使われるものの、娯楽目的で吸引すると脊髄損傷などの深刻な神経障害を引き起こす可能性がある。急性・慢性的な使用により、凍傷や肺損傷、心臓の異常、窒息、さらには身体的なケガにつながることもある。流通の拡大を抑えるため、州政府は小売販売の規制強化を発表。購入可能な量にも制限が設けられる。
具体的には、小売店での購入は1日あたり最大250gまでに制限され、1個あたり8〜10gのカートリッジが対象となる。また、10gを超える大型カニスターやシリンダーの小売販売は禁止される。
さらに、新たな規制では以下も導入される。
・18歳未満への販売禁止
・当日配送の禁止
・午後10時〜午前5時の販売禁止
・店頭での視認可能な陳列の禁止
違反者には1件あたり最大2200豪ドル、企業の場合は最大1万1000豪ドルの罰金が科される。
ライアン・パーク保健相は、「ナングの使用は地域社会で増加しており、若者の健康に深刻な影響を与えている」と指摘。「だからこそ供給を規制する。小売量、購入年齢、販売時間や方法を制限するというシンプルな対応だ」と説明した。一方で、食品、医療、産業など正当な用途があることにも触れ、「幅広い協議を経て、安全性と利用のバランスを取った」としている。
ナングの使用により入院経験のある反薬物活動家サム・ブラマン氏は、「安価で簡単に入手できるため、安全だと思っていた」と振り返る。「この法律によって、1人でも同じ道を歩む若者を防げるなら価値がある」とし、「ナングはオーストラリア全体で深刻な被害をもたらしており、今回の改革はその対策として大きな一歩だ」と語った。
なお、食品・飲料業界や一部の産業用途、医療用途での使用については例外が設けられる。
ソース:news.com.au – NSW crackdown on ‘nangs’, under 18s barred and after-10pm sales outlawed