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ディープフェイク使ったSNS詐欺を警告

【ACT18日】   国内で、ディープフェイク(顔合成AI技術)を用いた詐欺が増えている。自らも意に反して詐欺のプラットフォームに使われた大富豪のディック・スミス氏も警告する。

ディープフェイクは、元の画像や動画、音声などの一部を結合させて異なる説得力のあるデータを生成する技術。ここ数年、ディック・スミス氏の映像を使った投資詐欺も多発した。同氏も「初めて見たとき自分だと思った。過去のインタビューを忘れていたと思った」と、ABC局の番組で憤りを表し、「フェイスブックやインスタグラムに出された商品は決して買わないように」とソーシャルメディアの広告を避けるよう警告する。

QLD州のカップルはディープフェイクの映像を信用し、スーパーアニュエーション(厚生年金)22万ドル以上を失った。ポーラさんは「ジーナ・ラインハート(国内の鉄鉱山会社CEO)がオンライン・トレーディングを奨励した詐欺だった。すべて彼女の口元から出る言葉を見て(信用した)」「350ドルの投資から始まって、スーパーアニュエーションの全てを失った」「恥ずかしくて友人にも話せない」と涙ながらに語った。

これらの悪質な広告の一掃に向けてソーシャルメディア企業に圧力をかけるよう、政府に求める声があがっている。ジム・チャルマーズ連邦財務相を使ったディープフェイクの詐欺映像も出ている。

ディック・スミス氏は「想像してほしい。テレビで連邦首相が本人の完璧な声で宣戦布告するのを見たらどうなるか。ほとんどの人は信じるだろうが、ロシアのギャングによるAI技術の可能性もある」「ソーシャルメディアに詐欺広告が出ないように法制化できるはずだが、政府は何もしない」と話した。

ソース: news.com.au – Dick Smith warns about growing threat of artificial intelligence scams

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