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乳がん再発阻害薬 PBS対象を拡大

【NSW28日】   来月から、初期の乳がんでも再発リスクが高い患者に対し、リスクを軽減する薬が医薬品給付制度(PBS)を通して提供される。これまでは、乳房から他の部位に転移した患者のみ対象とされた。

来月1日から、乳がん再発のリスクが高い人は阻害薬「ベージニオ」の処方を受けられる。ベージニオは経口の非抗がん剤で、ホルモン療法と併用して特定のがん細胞を阻害する。2年間の薬代10万ドルは多くの患者にとって手が届かなかったが、PBS適用となり、月々の薬代は年金受給者などコンセッションカード保持者が7ドル70セント、一般患者は31ドル60セントとなる。

シドニーにあるメイター病院のフラン・ボイルがん専門医は「再発リスクの高い患者は、そうでない患者と比べて再発の可能性が3倍に増加する」「乳がん患者の8人中1人がハイリスクだ」と話した。

エリザベス・ニュエンさんは42歳で乳がんの診断を受け、2021年7月からベージニオを使用してがんが無くなった。「診断を受けたときは子どもたちも小さく、ショックだったが、ベージニオが再発のリスクを抑える最善の薬と知っていた」「初期の段階でも再発リスクが高い女性が治療を受けられることは大事」と話した。

ソース: news.com.au – Government subsidy program targeting ‘high-risk’ breast cancer

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