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ペットショップで子犬販売禁止 WA

【WA25日】   WA州で26日から、劣悪な環境で子犬を繁殖させるパピーファームを違法とする新たな法が施行される。同州でペットショップから子犬を飼う時代は終わりを迎えたようだ。

WA州で26日から、ペットショップで販売される犬はレスキュー施設からの動物に限り、かつ地方自治体の許可を得なければならない。23日時点で許可を申請した店は出ていない。同州で子犬を販売していたのは3店のみで、少なくとも2店が閉店を発表した。

犬を繁殖させる際も許可が必要になる。

動物擁護団体は、ペットを求める人の多くがすでに保護を考えているとして改革を歓迎する。犬のレスキュー施設Dogs’ Refuge Homeが現在保護する70匹以上の子犬すべてが、非道徳的な繁殖環境からやってきた。

昨年12月、パース南部カニング・ベールで犬100匹以上が劣悪な環境に置かれていたとして、40歳の男性が起訴された。保護された犬の多くが苦痛や悪い衛生状態にさらされ、緊急治療を必要とする犬も少なくなかった。男性は30件を超える動物虐待で起訴され、来月出廷する。

WA州南西ブリッジタウンでパピーファームを営んでいた60歳の男性も、動物虐待で罰金11万2,000ドルを科された。

パピーファーム疑惑はもっぱら市民からの通報に頼られる。ペットショップの子犬販売禁止は歓迎されるが、ペットを迎える飼い主も道徳的な繁殖を支持する責任がある。

WA州政府は、ペットショップが保護犬を受け入れて販売できるよう補助金10万ドルを確保した。さらに、シニアカード、年金者向けコンセッションカード、低所得者向けヘルスケアカード保持者が犬猫の避妊手術で75パーセント補助を受けられるよう、州王立動物虐待防止協会(RSPCA)に50万ドルが充てられた。昨年12月時点で、低所得層の飼い主1,600人以上が州内の動物診療所で同制度を利用した。

ソース:abc.net.au- WA puppy farming laws see pet store crackdown in bid to stop unethical breeding

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