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オパールの町、深刻な人手不足

【SA4日】   SA州にあるクーバーペディは「世界のオパール首都」として知られ、地下住居(ダグアウト)など独特の景観で観光地としても人気だ。しかし現在、この町では「働き手が集まらない」という深刻な課題に直面している。

州都アデレードから車で約9時間の場所にあるこの町では、近年、多くの業種で人材の確保と定着が困難になっている。その結果、人口は減少し続け、医療や警察などの重要サービスにも支障が出ている。特に警察署では人手不足が深刻で、法的紛争にまで発展している。

過去20年で人口は約半減し、現在は約1566人にまで減少。地元選出のトム・ベニング議員は「長年にわたり見過ごされてきた地域だ」と指摘する。「地元で働く人材の確保がますます難しくなり、多くの労働者が町外から通勤している。特に救急隊員や警察、医療などの現場職でその傾向が顕著だ」と述べた。

さらに、2019年から地方自治体が行政管理下に置かれていることもあり、「住民の声が十分に反映されていない」との不満もある。この影響で、高齢者介護施設の不足や、水・電力といった生活インフラの問題も深刻化している。

「非先住民向けの高齢者施設は事実上存在しない」とベニング氏は指摘。加えて、保険料の高騰や反社会的行動の増加により、地元ビジネスの運営コストも上昇している。最近では燃料不足も観光業に打撃を与えており、地域経済への影響が広がっている。

また、オパール産業の将来にも不安があり、若い世代が参入するための教育や訓練の機会が不足しているという。

警察署の問題も象徴的だ。慢性的な人員不足を受け、南オーストラリア州警察の労働組合が対応を求めて法廷闘争に発展。裁判所は住宅費補助などのインセンティブ導入を提言したが、財政負担などを理由に警察トップは拒否している。一方、病院など他の分野でも人材確保のため、特別手当や交代勤務(フライイン・フライアウト)といった制度を導入している。

専門家は、こうした問題の背景には地理的な孤立があると指摘する。クーバーペディは主要都市から遠く、娯楽や生活の選択肢が限られているため、移住をためらう人が多いという。そのため、医療や教育など基本的なサービスの充実とともに、政府によるさらなる支援が不可欠だとされている。

このまま対策が取られなければ、人口減少が続き、地域社会の存続そのものが危ぶまれている。

ソース:news.com.au – Fears over South Australian town nobody wants to work in

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