【ACT6日】 国営の通信企業NBN(ナショナル・ブロードバンド・ネットワーク)は今年9月から、光ファイバーを利用者の家屋や建物まで直接引き込む「ファイバー・トゥ・ザ・プレミス(FTTP)」、または光ケーブルと同軸ケーブルを組み合わせる「ハイブリッド・ファイバー・コアキシャル(HFC)」を通じ、高速のインターネットプランの提供を開始することが分かった。ダウンロードやアップロードの速度がそれぞれ大幅に速くなる。
新たに提供されるパッケージは、通信大手テルストラやオプタスなどのインターネットプロバイダーと契約している一般家庭や企業が購入可能。パッケージの種類は「ホームファースト」、「スーパーファースト」、「ウルトラファースト」、「ハイパーファースト」となっている。
ホームファーストはダウンロード速度が現在の5倍、アップロードの速度は2.5倍となる。価格は、ハイパーファーストで月額115ドルとなる見込み。これらの高速プランをすでに契約していたり、新たにアップグレードする場合は、プロバイダーがプランの提供を開始次第、自動的に新しい高速仕様に移行する。
NBNのマクナマラ社長によると、オーストラリアの平均的な家庭でインターネットに接続されている機器の数は、2015年は2~3台だったが、現在は携帯電話やラップトップ、テレビやスマートスピーカーなどを含め、約25台まで増加しているという。また、国民一人当たりがストリーミングやゲームなどを利用する時間は一日当たり6.5時間以上となっており、一世帯当たりのインターネット接続機器の数は2030年末までに44台を超えると予想されるという。
NBNは新たなパッケージを希望する場合、自宅の住所で高速プランの利用が可能か、またファイバー・トゥ・ザ・ノード(FTTN)やファイバー・トゥ・ザ・カーブ(FTTC)の利用者はアップグレードの対象となるかを確認して欲しいと呼びかけている。
ソース:news.com.au-100 days to go before massive NBN internet speed upgrade for Australians