政治

NT準州 催涙スプレーの個人所持を試験実施

【NT11 日】  NT準州政府は、地域の安全対策を強化する取り組みの一環として、市民が護身用の催涙スプレー(通称ペッパースプレー)を携帯することを許可する見通しだ。厳格な法的条件の下、12か月にわたり試験的に導入する。近年、同州は治安の悪化が問題となっている。

NT準州のフィノキアーロ政権は、昨年の選挙で勝利をおさめた後、保釈法の厳格化や刑事責任年齢の引き下げなどの法改正を実施してきた。

フィノキアーロ主席大臣は、「この取り組みは安全性を求める地域社会の声に直接応えるものであり、準州のライフスタイルを取り戻すという政府の取り組みを反映したものだ」と説明した。

使用が許可される催涙スプレーに致死性はなく、使用された相手に激しい痛みや焼けるような感覚を引き起こし、一時的に視界を妨げることで、被害者が逃げる時間を確保できる。ただ、効力としては警察が使用するものほど強力ではない。現在、NT準州において催涙スプレーは「禁止武器」に分類されている。

フィノキアーロ主席はまた、「警察の増員、法整備の強化、予防策の拡充といった前線での取り組みを進めているが、必要に応じて市民が自分を守る合法的な手段を持つことも重要だと考えている」と述べた。

催涙スプレーは今年9月1日からNT準州の許可を受けた販売業者から購入が可能になる。条件として、18歳以上であること、準州発行の有効な写真付き身分証明書を提示すること、重大な前科や家庭内暴力に関する命令がないことが求めれられる。また、購入は対面での取り引きとなる。

現在、催涙スプレーの所持が条件付きで認められているのは、WA州だけとなっている。

 

ソース:news.com.au-NT government to allow public to use pepper spray in self defence

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