【ACT12日】 オーストラリアで販売されている日焼止めについて、すべての商品が表示通りの効果を発揮しているわけではないことが、消費者団体チョイスによる調べで明らかになった。調査対象となったのはSPF50およびSPF50+と表示された20製品で、表示通りの効果を確認できたのはわずか4製品で、残りの16製品は基準を満たしていなかった。
SPF(Sun Protection Factor:紫外線防止効果指数)とは、日焼止めが紫外線からどれだけ肌を守れるかを示す数値。SPF50は約98%の紫外線をブロックし、何も塗らない状態と比べて日焼けするまでの時間を50倍に延ばせるとされている。
チョイスは認定を受けた日焼止め試験所において、専門家と共に製品を検査。その結果、4製品はSPF40台、4製品は30台、7製品は20台という結果になった。
チョイスのデ・シルバCEOは、「消費者は日焼止めが表示されたSPF通りの効果が発揮されることを期待しているが、調査では実際の中身が表示と一致していないことが分かった」と述べた。特に、「ウルトラ・バイオレット(Ultra Violette)」の「リーン・スクリーンSPF50+マット仕上げ亜鉛スクリーン」で、結果はSPF4と非常に低い結果だった。
チョイスは、「SPF値が表示より低いからといって、製品が無効というわけではない」とし、SPF30やSPF20であっても日焼止めとしては十分な効果があり、塗らないより遥かに優れているとしている。
チョイスは、今回の調査結果をオーストラリア治療薬品行政局(TGA)およびオーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)に報告し、「消費者が適切な製品を選ぶための正確な情報が提供されていない可能性がある」として、TGAに独自の検査を行うよう要請した。
表示されたSPF値を満たした4製品
ソース:news.com.au-Consumer group finds most sunscreens do not meet SPF claims