【ACT1日】 オーストラリアで、早期保育施設における児童虐待疑惑を受け、州・連邦政府は月曜日から一連の大規模な改革を施行する。今回の改革は、施設での虐待や安全管理の不備を早期に発見・対応することを目的としており、保護者が安心して子どもを預けられる環境整備を目指す。
今年初め、州・連邦教育大臣が承認した改革では、施設で発生した身体的・性的虐待の疑惑や苦情を従来の7日間から24時間以内に報告する義務を新たに導入するほか、施設内での電子タバコ使用禁止や、子どもの写真・動画撮影、CCTV使用、サービス発行端末の管理に関する規則を厳格化する。個人の携帯電話やデジタル端末も原則禁止される。
この改革は、VIC州の保育施設で保育士ジョシュア・ブラウンによる一連の虐待疑惑が発覚し、約2,000人の子どもが性感染症の検査を受ける事態となったことを受けて実施されるもので、オーストラリア国内で保育施設の安全管理への関心を高める契機となった。
また、保護者が施設選びに役立つよう、StartingBlocks.gov.auでの情報公開も強化される。公開される情報には、地域規制当局の最終訪問日、規制当局から課された条件、違反や執行措置、サービスと提供者の関係などが含まれ、保護者は透明性の高い情報をもとに判断できるようになる。
連邦教育省は、今回の改革により保育施設での虐待や不正行為の早期発見と迅速な対応が可能になると説明しており、子どもたちの安全確保に向けた重要な一歩と位置付けている。
ソース:news.com.au-Phone ban, 24-hour reporting part of sweeping early childcare reforms to take effect Monday