【QLD18日】 QLD州で9月20日、新たなブルーカード関連法が施行された。これにより、子どもの安全を守るための規制が強化され、信頼関係を悪用する行為に対する取り締まりが厳しくなる。
今回の改正では、ブルーカードの取得義務が拡大され、エンターテインメント施設や遊園地、スポーツ団体、教会やクラブ、教育サービス、法律関係の職に従事する者も対象となる。保護者ボランティアも一貫した規則の下に置かれ、自己申告制度の導入によりリスクの早期発見が可能となる。また、失格やカード停止の権限が強化され、子どもの安全が脅かされた場合に即時対応できる仕組みが整えられた。
さらに、新たに「権限のある立場を利用した犯罪」が創設され、16歳・17歳に対して性的行為を行った大人には最長14年の懲役刑が科される。既存の「繰り返しの性的行為」の罪も拡大され、監督下にある16歳・17歳も対象となり、最長で終身刑が科されることとなった。性的暴力被害者の保護も強化され、接触禁止命令の期間は2年から5年に延長され、違反した場合の刑罰は最長3年の懲役または120ペナルティユニットに引き上げられた。
司法長官デブ・フレックリントン氏は、「今回の改正は、親が子どもをスポーツクラブや誕生日会、遊園地に預ける際に、安全が最大限確保されていることを保証するものだ」と述べ、大人による信頼の悪用を厳しく取り締まる姿勢を示した。
この改正は、子どもの安全を強化する政府の取り組みの一環であり、その中にはクイーンズランド州で公開の性犯罪者登録制度を設ける「ダニエル法」も含まれる。この制度は2003年に発生したダニエル・モーコム事件を受けて導入されるものである。クリサフリ首相は「完璧な制度は存在しないが、親が子どもを守るための最善の手段を提供することが政府の責務だ」と強調した。
*子どもと関わる仕事に就く際に必要なカード
ソース:news.com.au – Stronger blue card laws to protect children come into force in Qld