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NSWで改造電動自転車が鉄道内禁止に

【NSW22日】   NSW州政府は、相次ぐ火災事故を受け、電動モーターを後付けした改造自転車を州内の鉄道で禁止することを発表した。11月1日から施行され、シドニートレイン、NSWトレインリンク、メトロの各サービスに持ち込んだ場合、最高1,100豪ドルの罰金(10ペナルティユニット)が科される。

一方で、通常の電動自転車やシェアサイクル型の電動自転車、モビリティ機器は今回の規制対象から除外される。当初はすべての電動自転車を鉄道で禁止する案も検討されたが、「行き過ぎになる」との意見が寄せられたため、最もリスクの高い改造車両に限定することになった。

今回の禁止措置は、ブラックタウン駅やリバプール駅、さらにメルボルンの駅で発生したリチウムイオン電池関連の火災を受けたもの。NSW州消防救助局によると、電動モビリティ機器に関連するリチウム電池火災は77件報告されている。NSW州交通局のジョシュ・マレー事務局長は「狭い通路や閉ざされた空間で危険なバッテリー火災が起きるのは最悪の組み合わせだ。安全専門家が状況を綿密に監視しており、今回の決定は合理的な判断だ」と述べた。

禁止の対象は鉄道車両内での利用に限られ、駅コンコース、エレベーターやエスカレーター、自転車保管施設、またはコミュニティアクセスゲートを通過する場合は適用されない。州政府は、改造自転車はDIYによる取り付けや配線・バッテリー問題により火災リスクが高いと指摘しており、今後は交通局スタッフによる監視強化と新たな研修も行われる予定だ。

今回の罰則は、鉄道施設内にガソリン駆動の機器を持ち込む違反行為と同等とされている。

ソース:news.com.au – NSW government falls short of banning e-bikes on trains, outlaws converted bikes after station fires

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