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職場セクハラでの秘密保持契約禁止を要請

【ACT24日】   オーストラリアの性差別委員、アナ・コディ氏は、職場におけるセクシャルハラスメント事件での秘密保持契約(NDA)の使用禁止と、全国規模での発生率調査を政府や企業に求める考えを示した。

コディ氏は24日、ナショナル・プレス・クラブで講演し、過去50年間の進展を基盤に、政府や企業、家庭がさらに取り組むべきだと呼びかけた。「#MeToo運動の成果の一つは、女性が声を上げることで得た力。しかし、NDAはこれを抑制する。職場でのセクハラ事件におけるNDAの使用を全面的に見直し、禁止する必要がある」と述べた。

講演では、ジェンダー賃金格差、共同育児、セクハラ、家庭内暴力に焦点を当て、医療・高齢者・障害者支援従事者のスキル評価が過小評価されている点を指摘。個人ではなくチームとしての貢献に価値を置くべきだと訴えた。また、政府に対して、証拠に基づく包括的な教育への継続的資金提供と全国調査の実施を求めるとともに、エミー賞受賞のNetflix作品『Adolescence』を例に、オンラインや現実世界でのジェンダーに関する偏見がどのように浸透するかについても言及した。

コディ氏はトランスジェンダーの権利についても触れ、彼らのアイデンティティを尊重することが「不当な扱いのリスクを減らす」と強調。英国最高裁による「女性の法的定義」判決への批判も交え、「性別の多様性を持つ人々が安全かつ尊重され、法的に認められるべきだ」と訴えた。

ソース:news.com.au – Sex discrimination commissioner calls for ban on NDAs, national survey

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