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欧州で新たな国際旅行ルール導入へ 

【ACT6日】   ヨーロッパ諸国で新しい国際旅行ルールが来週から施行され、旅行者の国境通過の方法に影響を及ぼす見通しだ。

欧州連合(EU)加盟国では10月12日から新たなデジタル入退域システムが導入される予定で、これにより国境審査の待ち時間が長くなる可能性があると警告が出ている。オーストラリア政府の海外安全情報サイト「SmartTraveller」によると、EU非加盟国の国民(オーストラリア国籍を含む)は、シェンゲン圏を出入りする際にデジタル記録を作成し、生体認証情報(指紋や顔写真)を登録する必要があるという。

新システム導入後、初めてシェンゲン圏に入域する旅行者は、いくつかの質問に答えたうえで、指紋と写真の登録が求められる。一度デジタル記録を作成すると、3年以内に再びシェンゲン圏を訪れる際は、入出域時に指紋または写真の確認のみで手続きが完了する。シェンゲン圏は、加盟29カ国間で自由に移動できる地域であり、国境検査を受けずに移動できるほか、各国ごとにビザを取得する必要もない。

SmartTravellerによると、シェンゲン圏を構成する国は、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス。

一方、シェンゲン圏に含まれないヨーロッパの国々は、アルバニア、アルメニア、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、キプロス、ジョージア、アイルランド、コソボ、モルドバ、モンテネグロ、北マケドニア、ロシア、セルビア、トルコ、ウクライナ、イギリスとなる。

旅行者は、シェンゲン圏内で「180日間のうち最長90日間」まで滞在でき、この滞在期間は「パスポートではなく個人」に紐づく。この期間を超えて滞在した場合、罰金や拘留、EUへの再入域禁止などの処分を受ける可能性がある。

ソース:news.com.au – New international travel rules for Europe coming into effect

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