【VIC8日】 野党は、実の娘を性的に虐待した「怪物」の「忌まわしい」量刑を受け、連邦法の改正が必要だと主張している。
VIC州で起きた衝撃的な事件を受け、野党連合は、児童性犯罪者に対する全国的な最低刑の強化を求めている。
野党は、ミシェル・ローランド法務長官宛ての書簡で、VIC州のトランスジェンダーの親に対する量刑を「極めて不当」と非難し、強制的な最低刑を定める立法の強化を政府に求めた。
この事件では、裁判所が付けた仮名「ヒラリー・マロニー」とされる人物が、5歳の実の娘を性的に虐待した罪で4年9カ月の懲役刑を言い渡され、うち2年半が仮釈放なしの期間とされた。マロニーは、児童虐待映像の制作・配布という連邦犯罪においても有罪となったが、この罪では2年の執行猶予付き命令が出され、実質的には6カ月の服役にとどまった。
マロニーは少なくとも19回にわたって娘を虐待し、77件の児童虐待映像を制作。これをアメリカの小児性愛者のサム・ブースに送信していた。ニューズワイヤーが入手した書簡の中で、影の法務長官ジュリアン・リーサー氏は「連邦児童性犯罪の量刑における不備」に対処するため、労働党政府の協力を求めた。
リーサー氏は、「州の量刑は最終的にはVIC州のジャシンタ・アラン州首相の責任だが、連邦としてはマロニー事件のような結果を防ぐ機会がある」と指摘。「オーストラリア国民は、児童性虐待犯罪の刑罰が罪の重大さに見合うものであることを当然期待している」と述べた。リーサー氏によると、法案はすでに準備されており、近く議会に提出する予定だという。
野党党首のスーザン・リー氏も7日、この問題に言及し、「マロニーの刑は市民の感情に全く見合っていない」と批判。「5歳の子どもを虐待した“怪物”が、被害者がまだ8歳にもならないうちに街を自由に歩けるなど、これは正義ではなく、裏切りだ」と述べた。
ソース:news.com.au – Coalition calls for minimum sentences for Commonwealth child sex abuse offences