【VIC9日】 VIC州で、児童搾取に関する1000件以上の犯罪に関与したとして、20人以上の男が起訴された。警察は今回の事件を「国内でも最も重大なオンライン児童虐待捜査の一つ」としている。
VIC州警察とオーストラリア連邦警察は2023年後半から、暗号化メッセージアプリを利用してテキストや画像を共有し、子どもを性的虐待の対象として探していたとされるオンライングループを捜査してきた。捜査では、VIC州合同児童搾取対策チームがグループに潜入。そこでは児童虐待に関する画像や動画の「コレクション」、虐待の空想を語るメッセージのほか、子どもへの虐待や拷問、殺害を描いた多数の映像や画像が見つかったという。
警察によると、捜査の過程で「オーストラリアの子どもが関与する新たに制作された素材」は確認されなかった。連邦警察は、グループのメンバーが「アプリの暗号化により自分たちは発見されない」と誤って考えていたとみている。グループはその後閉鎖された。メンバーの特定のため、合同チームはビクトリア州内で31件の家宅捜索を実施し、電子機器100台を押収した。
警察は約300時間分の映像などを確認する作業を行い、ティム・マッキニー警視正は「精神的に非常につらい内容だった」と述べた。捜査では約6万5000件の児童虐待画像や動画が確認され、その中には300時間以上の映像が含まれていた。これは長編映画約175本分に相当する量だという。また、メッセージの中には「実際に子どもや乳児を見つけたい」と語る内容もあったとされる。
VIC州では、グループのメンバーとみられる26人が逮捕・起訴され、児童虐待素材の所持、閲覧、送信、勧誘、制作など1000件以上の罪に問われている。マッキニー警視正は「起訴された26人の大半は、これまで警察に把握されていなかった人物だった」と述べた。「この潜入捜査がなければ、彼らは止められず、司法の裁きを受けることもなかっただろう」と語った。
さらに19件の情報が国内外の警察機関に提供され、NSW州警察によって9人が追加で逮捕された。
メルボルン在住の46歳の男は、暗号化メッセージアプリ上で児童虐待素材を共有するグループを作成・管理したとして起訴され、2024年9月に12年以上の懲役刑を言い渡された。また2025年12月には、VIC州中部の男が同グループで知り合った人物と児童虐待素材を送信・閲覧・制作・勧誘したなど250件以上の罪で起訴され、懲役6年の判決を受けた。
バーナード・ギーソン連邦警察警視正は、グループチャットの内容について「最も悪質な部類のものだった」と述べた。「残念ながら社会には、ゆがんだ欲望のために子どもを搾取する人間が存在する」と語った。
また今回の捜査によって、暴力的な虐待素材の共有を止め、オンライン上の違法な市場の一部を崩すことができたとした一方、「インターネット上には膨大な量のこうした素材があり、需要も絶えない」と警告した。さらに、起訴された男たちは「暗号化によって自分たちは隠れていると思っていた可能性が高い」と述べた。
「しかし覚えておいてほしい。法執行機関はあらゆる場所で活動している。専門家たちは、子どもの搾取に関わる者を見つけ出し止める能力を世界でもトップレベルで持っている」と強調した。
ソース:news.com.au – ‘Worst of the worst’: Dozens of Victorians charged with alleged child exploitation offences