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NSW、2027年末までにプラ製パンタグなどを廃止

【NSW10日】   NSW州では、プラスチックごみ削減の一環として、パンのタグやピザ用の小さなスタンドなど「不要なプラスチック製品」が段階的に廃止される。これは、すでにストローやカトラリー、軽量ショッピングバッグを廃止したNSWプラスチック計画の次のステップで、2025年から2030年にかけて順次実施される予定だ。

環境大臣ペニー・シャープ氏は、マイクロプラスチックが水域や野生生物、さらには人体にも入り込んでいる現状を指摘し、「これらの問題製品を段階的に排除することで、環境と人々を守る」と述べた。NSWでは昨年だけで約93万トンのプラスチックごみが発生し、リサイクル率は16%未満にとどまっているという。

具体的な施策として、2025年には浮遊型ヘリウム風船の廃止や政府施設でのリユースカップ試行を開始。2027年末にはパンタグやピザ用スタンド、プラスチック袋、傘カバー、非堆肥性の果物・野菜用シール、醤油の魚型ボトルなどが廃止される予定。さらに、プラスチック製造に使用される化学物質の「グリーン/レッドリスト」を導入し、安全な代替品を明示する。

地元選出のジェイソン・リ氏は、飲食業界が持続可能な取り組みを進めやすくなると評価。「寿司店やベーカリーなど、地域の飲食シーンがサステナビリティの先駆けとなるチャンスだ」と述べた。

ソース:news.com.au – NSW announces next stage of plastic bans including bread tags and pizza savers

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