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SA 電動スクーター死亡事故で規制議論再燃

【SA10日】   アデレードで電動スクーターと車の衝突により53歳男性が死亡した事故を受け、SA州ではその安全性と規制を巡る議論が再燃している。事故は10月31日に発生し、加害運転手の39歳男性は過失運転致死罪で起訴された。前日にも別の男性が転倒し重体となるなど、1週間で2件の重大事故が起きた。

州政府は今年、一定条件下で私有電動スクーターの公道・歩道での使用を認める法律改正を実施。制限速度60km/h以下の道路で自転車レーンを走行する場合に限り最高25km/hまで認めている。運輸相エミリー・バーク氏は、「電動スクーターは他州と同様に、私たちの道路網の一部であり、安全規制を整備することが重要である」との認識を示した。その上で、現行の12ヶ月後と定めた法運用見直し計画を、現時点では変更しない方針を改めて表明した。

一方、自由党のフランク・パンガロ議員は「施行4カ月で死亡事故が発生した。見直しを前倒しすべきだ」と主張。ヘルメット未着用などの違反が横行しているとして、より厳しい規制を求めた。州警察相ブレア・ボイヤー氏は、前倒しの可能性を検討する姿勢を示しつつも、十分な運用期間を踏まえた慎重な判断が必要だと述べた。

全国的にも電動スクーター事故は増加傾向にあり、メルボルン大学の調査では2020年以降37人が死亡、うち3分の1以上が子どもだった。

ソース:abc.net.au – Fatal e-scooter crash death prompts renewed road rule debate in SA

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