【VIC12日】 VIC州で著名なイスラム教指導者が襲撃された衝撃的な事件を受け、非難の声が相次いでいる。
イスラム教の宗教指導者が、信仰を理由に狙われたとみられる攻撃で顔面を殴られた。被害に遭ったのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ・イスラム協会(BHIS)ノーブルパーク・モスクのイマーム(導師)であるイスメット・プルディッチ氏。10日午後7時40分ごろ、妻とともに車でサウス・ギップスランド・ハイウェイを走行し、ダンデノン方面へ向かっていた。
警察によると、並走していた車の乗員から人種差別的な暴言を浴びせられ、相手の車が進路を塞いだため、近くのサービスステーションに停車せざるを得なくなったという。その後も夫妻は人種差別的な中傷を受け続け、プルディッチ氏が車外に出たところ、身体的な暴行を受けたとされている。
オーストラリア全国イマーム評議会(ANIC)は、この事件を「最も強い言葉で」非難した。「この卑劣な攻撃は、外見上ムスリムと分かるオーストラリア人が直面している危険が深刻化していることを示す、憂慮すべき事例だ」と声明で述べた。ANICは、被害者がムスリムであると認識されたことが、「反ムスリム感情、人種差別的暴言、暴力の噴出」を引き起こしたと主張している。
ANICは、加害者の行動や言動は、オーストラリア国内で増加しているイスラム嫌悪攻撃と一致しており、「白人至上主義や過激な憎悪思想」と関連していると指摘した。「被害者が受けた心理的トラウマは深刻だ。信仰や外見、アイデンティティを理由に攻撃されることを恐れる家族があってはならない」としている。
BHISノーブルパーク・モスクもこの攻撃を非難した。モスクによると、プルディッチ氏は、今回の事件による「深刻な精神的衝撃」を考えると、子どもたちが同席していなかったことに安堵の意を示していたという。
「イマーム・プルディッチ氏は12年以上にわたり、宗教指導者、教育者、またダンデノン宗教間ネットワークを通じた宗教間対話の推進者として、平和と共存、相互尊重を訴えてきた」と述べた。「彼は、こうした憎悪と暴力を防ぐため、すべてのオーストラリア人が協力するよう呼びかけている」
VIC州多文化問題担当相のイングリッド・スティット氏は、この事件を「暴力的で、人種差別的、イスラム嫌悪的、かつ女性蔑視的だ」と断じ、断固として非難した。「ムスリム女性がヒジャブを引き剥がされる恐怖を感じるべきではない。VIC州民の誰一人として、街を運転しているだけで身の安全を心配する必要があってはならない」と声明で述べた。
VIC州警察は声明で、事件に関連してダンデノン・サウスで3人を逮捕したと明らかにした。
ANICは、オーストラリア国内でイスラム嫌悪的な攻撃が増加していると警告し、分断をあおる政治的言説が反ムスリム感情を助長していると指摘した。「特に、平和的な親パレスチナ活動とボンダイでのテロ事件を同一視する、危険で誤った言説が、この暴力を助長している。このような枠組みが、オンラインや街頭でのイスラム嫌悪的な中傷、脅迫、身体的暴行の急増に直結している」と述べた。
ANICは以前、12月14日以降、反ムスリムの憎悪事件が200%以上増加したと記録している。
ソース:news.com.au – Fury over alleged Islamophobic attack on Muslim religious leader