【QLD14日】 オーストラリア安全保障情報機構(ASIO)とオーストラリア連邦警察(AFP)は、指定テロ組織に関連する過激派資料を所持・共有した疑いで、ゴールドコースト在住の19歳の男性を逮捕・起訴した。
男性は、暴力行為を描いた指定テロ組織の動画を所持し、共有したとしてテロ関連の容疑がかけられている。QLD州合同対テロチーム(AFP、QLD州警察、ASIOで構成)が13日に同氏の自宅を急襲し、暴力的過激主義に関連する電子機器を押収した。
「2025年4月に同じ住所で実施された先の家宅捜索では、携帯電話2台、ノートパソコン1台、手書きのメモ帳が押収されていた」と対テロチームは金曜の声明で述べた。デジタル資料の鑑識分析の結果、これらの機器に暴力的映像および指定テロ組織の宣伝資料が含まれていたと捜査当局は主張する予定だという。
警察は、このパシフィック・パインズの男を、暴力的過激派資料の送受信に関する通信サービスの使用4件と、同資料の所持または管理1件で起訴した。警察によれば、資料は2024年1月から2025年4月の間に友人や家族に共有されていたという。 有罪となれば、各罪状ごとに最大5年の禁錮刑が科される可能性がある。
AFPのスティーブン・ナット助監察官は、若者でも容易にアクセスできる暴力的過激主義資料の急増に「強い懸念」を示した。「AFPは、暴力的過激主義がオーストラリア社会に根付くことを決して許さない。国民を危害から守ることが最優先だ」と述べた。また、ナット助監察官は、保護者、学校、医療・福祉機関、テクノロジー企業が、若者の過激派資料へのアクセス防止や早期兆候の発見に重要な役割を担っていると強調した。
今回の逮捕は、ASIOのマイク・バージェス長官が、先週、「国内の社会的結束が複数の連鎖する脅威によりほころび始めている」と警告した直後に起きたものだ。バージェス長官は、寛容性の低下や反権威思想がかつてない規模で広がっていると指摘し、今後社会的結束を維持するには「社会全体」での対応が必要だと訴えた。「前例のないほど多様なコミュニケーション手段がある時代に、私は人々が対話する力を失いつつあるのではないかと懸念している」
ソース:news.com.au – ASIO, AFP arrest and charge 19-year-old Gold Coast man with possession of extremist material