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2026年から公共交通運賃引き上げ VIC

【VIC21日】   トランスポート・ビクトリアが大幅な運賃値上げを発表したことを受け、VIC州の公共交通機関の利用者は、新年からトラム、バス、電車の運賃が引き上げられ、負担が増えることになる。値上げは2026年1月1日から実施され、ゾーン1およびゾーン1+2の都市部運賃、ならびに地方路線の1日運賃上限が一律40セント引き上げられる。

ゾーン1と2をまたいで移動する場合、大人の1日運賃上限は現在の11ドルから11ドル40セントに上昇する。ゾーン2のみの運賃は7ドル20セントとなる。割引運賃では、ゾーン1と2の1日上限が5ドル70セントに引き上げられる。さらに、週末や祝日の1日運賃は、大人が8ドル、割引対象者が4ドルとなる。

今回の運賃引き上げを受け、SNS上では不満や批判の声が相次いでいる。ある利用者は「正気の沙汰ではない」と強く非難し、「2人以上で出かけるなら、燃料代や駐車料金を含めても車の方が安い」と投稿した。別の利用者は、今回の値上げが続く生活費高騰にさらに拍車をかけると指摘し、「多くの人には毎年の昇給があるわけではない。どうやって生活費の上昇についていけというのか」と不満を述べた。また、「本当に嫌だ」とコメントした別の利用者は、これまで公共交通機関の方が合理的な選択だと考えていたものの、今回の値上げによって「車を使った方が得だと感じるようになった」と語っている。

一方で、無賃乗車が増えるのではないかとの懸念も出ている。ある利用者は、運賃が上がることでICカードのタッチオンをしなくなる人が増える可能性があると指摘し、「もっと安ければ利用者はきちんとタッチし、結果的に収益も増えるはずだが、今はタッチする気にならない人が多い」とコメントした。

トランスポート・ビクトリアによると、今回の運賃改定は毎年実施されている見直しの一環で、州全体に一律で適用されるという。同局は、「運賃は毎年必要に応じて調整されており、州全体で統一することで、すべてのVICア州民に公平性を確保している」と説明している。また、「公共交通機関の運賃は、鉄道、トラム、バスの運行を支える重要な財源である」としている。

ソース:news.com.au – Victorian commuters set to pay more for public transport fares

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