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NSWとQLD南東部で山火事が猛威

【QLD8日】   NSW州とQLD州南東部で壊滅的な山火事が発生し、十数軒の住宅が焼失する中、消防士1名が殉職した。

NSW州セントラルコースト一帯で猛威を振るう山火事で、これまでに少なくとも16棟の家屋が全焼し、その他多数が損壊している。7日午後10時45分頃、ニューカッスルの北約90kmにあるネロンのリトルナグラ・ロード付近で、「山火事の消火活動中に男性が負傷した」との通報を受け、救急隊が現場に急行した。

国立公園の消防士だった男性は、ビュラデラ火災区域で周辺を確保しようとしていた際に倒木により負傷。消防士による救護が行われたが、搬送前に現場で死亡が確認された。ビュラデラ火災は現在、ブーラル・ロードの南側およびパシフィック・ハイウェイの両側へと延焼中で、8日午前7時30分までに3431ヘクタールを焼失。消防隊が制御に当たっている。

8日時点で州内では60件以上の山火事が燃え続け、うち9件は未収束。クールウォング、フィーガンズ・ベイ、ウーイウーイ・ベイでは129ヘクタール以上が焼失住民に警戒が呼びかけられている。ブリスベン沖のノース・ストラドブローク島でも火災が発生し、アルフレッド・マーティン・ウェイ方面に向けて延焼中。住民はディクソン・ウェイ、スーエッジ・ライン・トラック、アルフレッド・マーティン・ウェイ、ダンウィッチ空港の周辺状況に注意するよう求められている。最も被害の大きいクールウォングでは、住宅が崩れ落ち、車両が全焼する様子が確認された。火災は120ヘクタール以上を焼き、16棟以上の家屋が破壊された。消防隊は118棟の住宅を守り抜いた。

ニューカッスル南方で別の火災が発生し、7日午後までに48ヘクタール以上を焼失。ダドリー、ホワイトブリッジ、ゲーツヘッドの住民に警戒が呼びかけられている。また、ミルソンズ・ガリーではゴールバーン・リバー国立公園で11,000ヘクタール以上が焼失し、ベアラミ、ベアラミ・クリーク、ウィデン、ヤラワ、ケラビーが危険に晒されている。

RFSのベン・シェパード主管は「休む間もなく1500人以上が対応に当たっている」とし、週半ばまで気を抜けない状況が続くと述べた。

連邦・州政府は自然災害に指定し、以下の支援を提供する。

・緊急宿泊や必需品費用の支援
・低所得・無保険世帯への家具や生活必需品の補助
・住宅の応急修繕のための支援
・小規模事業者・農家への最大13万ドルの融資
・農家への輸送補助
・非営利団体への最大2.5万ドル融資
・消防活動費用の支援 など

ソース:news.com.au – ‘Devastating’: Tragic details as firefighter killed as bushfires rip through NSW and southeast Queensland

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