【NSW17日】 ボンダイ・ビーチで発生した大量殺戮事件を受け、NSW州政府は、個人が保有できる銃の数に上限を設け、さらに不服申立ての経路を廃止するという画期的な改革を進める方針だ。
クリス・ミンズ州首相は、来週月曜日に議会を招集し、銃器関連法を改廃する法案を提出すると明らかにした。この改革には、ストレートプル式およびポンプアクション式ショットガンの再分類、ショットガンの弾倉容量の見直し、ベルト給弾式マガジンの禁止なども含まれる。
ミンズ州首相はまた、登録当局が銃器ライセンスの取り消しを決定した場合、その決定に対する不服申立ての経路としてNSW州民事行政裁判所(NCAT)を利用できなくすることが「極めて重要」だと述べた。
「現状では、NSW州警察は地域社会への脅威となり得ると疑われる銃保持者のライセンスを日常的に取り消している。しかし、それらの決定はNCATで不服申立てが行われ、警察の異議が覆され、結果的に銃が当人の手元に残るケースが多い。この不服申立ての経路を廃止する」と同首相は語った。
さらに政府は、社会的分断や警察資源への影響を理由に、テロ指定後の「フォーム1(公共集会申請)」を制限する法案の起草も進めているという。マル・ラニヨン警察本部長は、警察官に支給される銃器の種類についても見直す可能性があると述べた。「これまでNSW州警察の現場警察官は拳銃のみを使用してきた。銃器を使用する場面は、主に近距離での対応だったからだ。しかし、日曜日に起きた出来事はその前提を変えた。地域社会の安全、そして警察官自身の安全を守るため、あらゆる選択肢を検討することが重要だ」と本部長は語った。
ミンズ州首相は、今回の改革は短期間で進めるが、これが検討の「終わり」ではないと強調し、クリスマス前に議会を再招集する考えを示した。犯人1人を含む16人が死亡したこのテロ事件を受け、州の銃規制を大幅に強化することを約束している。
ソース:news.com.au – NSW parliament to cap guns, remove appeals pathway after Bondi Beach massacre